blow in the wind

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創られたスキャンダル

本を同時進行で読む悪い癖が私にはあります😅
佐藤優氏の池田大作研究は読みごたえがあります
読まれた方も多いと思いますが
本の帯の裏に以下の言葉があります


実を言うと本書に「闘う言論」という姿勢で筆者は臨んでいる。それは、創価学会の内在的論理、池田の思想を追体験していくことが純粋に
客観的、実証的方法では不可能だからだ。池田と創価学会の主張を虚心坦懐に受け止めて、理解することは、主体的行為である。この主体的行為
が、一部の人たちからは反発を受け、批判されることは不可避だ。それを恐れていては、現下の日本と世界に強い影響を与え、世界宗教化してい
る創価学会を理解することができない。プロテスタントのキリスト教徒である職業作家の一人として、今、池田について書くことが使命である
と、筆者は自らの信仰的良心に照らして考えている。
そこで、ある一部を紹介したいと思います
第七章創られたスキャンダル
言論出版問題の真相からです


「師子の子は強い」


《ある時、自宅に戻った伸一は、三人の子どもたちを集めて言った。
「今、学会がどんな状況にあるか、君たちもよく知っているね。私に対する攻撃も、ま
すます盛んになってきている」
子どもたちは頷いた。
「でも、驚いてはいけない。また、怖がる必要もない。私は、何も悪いことなんかして
いないんだから。
学会がめざしているのは広宣流布だ。それは、地球上の人びとが、民衆が、一人も漏
れなく幸福になり、世界が平和になることだ。そのために、私は戦っている。
しかし、世の中には、学会への誤解や嫉妬などから、学会をつぶしたいと考えている
人たちもいる。それで、いろいろ悪口を言われたり、攻撃されたりすることもある。こ
れは、仕方のないことなんだ」
伸一は、子どもたちに、今こそ、「正義の人生」とは何かを、生命に刻んでほしかっ
た。
「いつの時代でも、社会をよくしようと立ち上がった人は、迫害に遭うものだ。民衆の
幸福や平和のために生きた人の多くが、牢獄に入れられたりしている。
学会の初代会長の牧口先生だって、戦時中、軍部政府の弾圧で捕らえられて、牢獄で
亡くなっている。戸田先生も牢屋に入れられている。人間にとって大切なことは、正義
に生きるということだ。信念を曲げないということなんだ。
パパも、そうやって生きてきた。これからも、そうしていくつもりだ。私は師子だも
の、その子どもである君たちは、師子の子だ。だから、何があっても負けてはいけない。
すべてを笑い飛ばして、堂々と胸を張って生きていくんだよ」
「はい」
三人がそろって返事をした。
長男の正弘が、凜々しい口調で言った。
「ぼくたちは大丈夫です。絶対に負けません。広宣流布のために一家が難を受けること
は、誇りだと思っています」
「ぼくも平気だよ」
間もなく小学校六年になる末っ子の弘高も、口をとがらせて言った。
「そうか! 師子の子は強いな」
伸一は嬉しかった〉(前掲書、273~274ページ)
実際には3人の息子は、学校で好奇の視線を浴び、不愉快な目にも遭っていたと思う。
池田が息子たちを心配するのと同じくらい、息子たちも父のことを心配していたのだ。長
男の池田博正(「新・人間革命》では正弘)が「ぼくたちは大丈夫です。絶対に負けません。
広宣流布のために一家が難を受けることは、誇りだと思っています」と述べた。これは、
博正の信仰告白だ。池田家が受けている難を博正は、広宣流布で不可欠の過程であると信
心の立場から受け止めた。池田は、息子が父の信仰を正しく継承していることを誇りに感
じた。それが「師子の子は強いな」という池田の言葉になった。


第七章創られたスキャンダル